【近況報告】2021年1~3月進捗

2020年12月31日に更新し、約3ヵ月が経ちました。

「近況報告」「今後」について、久しぶりにブログにアップしたいと思います。

近況報告

フリーランス特許翻訳者として完全に独り立ちし、約3ヵ月。状況を簡単にまとめます。

年が明けて3ヵ月間は、中→日翻訳にてひたすら仕事をしていました。特許翻訳が中心でした。

~2021年1-3月 ログ~
納品件数:10件
 うち明細書:9件
 うち明細書以外の特許関連文書:1件
案件文字数:0.4万文字~2万文字程度までバラバラ

1~3月は繁忙期とわかっていたので、ブログもYouTubeもTwitterもお休みして仕事だけに向き合っていました。とにかくこの「チャンスタイム」に集中したかったですし、するべきだと思って全力で取り組みました。

まだ納品していないものもありますが、予想以上に順調に進みメドはついているので、自分自身を客観的に捉える「振り返り作業」も兼ねて、久々にブログを書いています。いや~、気分転換になりますね(笑)

4月以降は少し落ち着くと思いますので、勉強の割合を高め、インプットの時間を多く設ける時期にしたいと思っています。まだまだ勉強が足りないですから。

この「繁忙期」を味わうことができたのは、私にとって大きかったです。

「これが繁忙期かー」なんて思うほど、普段は依頼が来ない翻訳会社からも案件の打診があり、登録している翻訳会社ほぼすべてからアクションがありました。1~3月の予定は割とすぐに埋まってしまったため(というか、もう意図的に先々まで埋めてしまったため)残念ながらお受けできなかった案件がほとんどでしたが……。

この「繁忙期」=波を感じることができたため、何というか、「波だから高いときもあるし、低いときもあるよな」と思えるようになりました。

今まで仕事が来ない(もしくは少ない、間があく)時期にすごく不安になったり、落ち込んだり、メンタル的にかなりきつい時期がありました。でも、「業界的に忙しい時期があるということは、逆に暇な時期もあるのだな」と割り切れる材料になったというか、業界の波と同じように自分も浮き沈みしていてはいけないなと。

「流れ」ってあるし、そんなもんなのだなと。よい意味でそう捉えられるようになりました。

もちろん、継続して依頼があり、案件が途切れない翻訳者というのが一番よいのはわかっています。しかし、そこまでにはまだ数ステップあると自覚しています。

この「波」を感じながら、うまく乗りながら、そのステージに向かって前進し続けていればよいと、前向きに考えられるようになりました。

特に、中国語翻訳はこの螺旋階段一周の高さがそれほど高くないと感じています。

また、案件に没頭する日々を過ごす中で、ゆっくり勉強するなんてことが全くできない日々が続きました(初めて取り組むカテゴリなんかはもう必死ですので)。案件に充てる時間を割いてまで勉強する心理的余裕もなかったため、「勉強する時間がある」のはある意味よいことなのかもねと、そんな風に考えられるようにもなりました。

いずれにせよ、この3ヵ月は仕事一本に集中して走ってきて正解だったと思います。波は乗れるときに乗る!波が来ていないときは自分の実力をせっせと底上げする!非常にシンプルですが(笑)

ここまで来るまでの道のり

私自身、まだまだだと自覚していますし、理想にも程遠い段階です。ただ、少しずつではありますが、なんとかステップアップできているのも事実です。

初めての仕事(2020年2月受注)から約1年ということもあり、ログもかねてその推移をシェアしたいと思います。

案件の件数、文字数、1件あたりの文字数ボリュームの変化を月別にグラフにしました。※依頼日ベースではなく、納品日ベースで作成しています

まずは納品件数(仕事がきて、翻訳した件数)の月別推移です。

初受注後しばらくは間もあいて仕事がない月もありますね……泣

後半はありがたいことに、ゼロの月がないのですが、件数が右肩上がりというわけでもありません。そのかわり、文字数ベース(月合計・1件あたり)で見ると、デコボコあるものの増えています。それが下のグラフです。

次に、「自分の時給」について。

私は初受注以来、すべての案件で「時給」を記録しています。最初は翻訳部分(支払い対象部分)が少ない割に読み込まないといけない資料が多く、ひどいときには「時給換算200円台」というときもありました。

皆さん最初の最初はこんなものだと思いますが…汗

ただ、やればやるほど時給換算ではあがってきます。 今は、理想値までまだまだですが、だいたい2000円前後です。もちろん、取り組む案件のカテゴリや文字数によってかなり前後します。

参考に、トライアル初受験、初合格、初受注の時期をシェアします。

参考:
トライアル初受験:2019年7月(講座受講9ヵ月目)※結果は不合格
トライアル初合格:2019年11月(講座受講12ヵ月目)※2社目、カテゴリ:特許
案件の初依頼:2020年2月(講座受講15ヵ月目)※同社トライアル合格から3ヵ月後

もっと垂直に立ち上げる方もいらっしゃると思いますが、私の場合は最初の低空飛行期間が非常に長かったです。はっきり言って、この期間ものすごく辛かったです。ここで「フリーランスなんてやめた」という人、たぶんめちゃくちゃいると思います。その気持ち、すごくわかる……と思いながら半泣き(いや、何度も本気泣き)で続けていました。

特に中国語は、試行錯誤期間も入れると、この低空飛行期間は避けて通れないのかなと個人的には感じています。

今、もし悩んでいる方がいらっしゃったら、これを見て「こんなものなのだなー」なんて思っていただければ、恥ずかしながらアップしたかいがあります。

あと、個人的な意見を少しだけ。

現在は特許の明細書をメインに翻訳をしていますが、明細書のみでずっとやっていくのは、私はちょっと危険かなと感じました。

特許翻訳って知識がいるので学習に終わりがなく、非常に楽しいものです。分野としても、本当に奥深い世界だなと思います。

一方で、使用する表現に偏りがあるもの事実なので、それだけしか経験がないと、ちょっとしんどいのでは?と感じることもありました。

今はよい感じに「明細書以外の翻訳」もはさんでもらえていますので、バランスがよいといえばよいのですが、それでも「明細書が続いたなー」と思うときは、仕事とは関係のない(技術系ではない)中国語の読み物を少しだけ読んで中和するようにしています。

また、この繁忙期に時期がちょうど重なってしまいお受けできない案件も数件ありましたが、「中国語は依頼案件の幅が広いなー」と感じました。

もちろん、トライアルのときに得意分野をある程度しぼっているので、詩や絵本、ゲームがとんでくることはありませんが、それでも「特許翻訳の経験だけだとしんどいな」と感じるものが多数ありました。

英語の場合は市場のパイも大きく、「特許の、しかもこの分野だけ狙い撃ち」と戦略的に集中投下するのは有効だと思います。が、中国語に関しては、メインは特許にしつつ、ある程度の幅を設けておいた方が得策だろうなーと、あくまで私の少ない経験からですが、そう感じました。

今後について

今後について、現時点の考えをブログでシェアしたいと思います。

「仕事」「ブログ(YouTube含む)」の2つの方面にて、今年どうしていくかをまとめました。

【今後について】仕事編

2021年、早くも3ヵ月が経過しました。

1~3月はとにかく仕事に集中しました。上記の通りです。

4月以降については、一旦落ち着くと思いますので、学習の時間をしっかりと設け、頂いた案件と並行しながらいわゆる「第2領域」を深堀りしていきたいと思います。

本当はトライアルを再開させてガンガン攻めていく予定でしたが、予定を変更して新規開拓は一旦ストップしようと思います。

理由は2つあります。

1つ目は、直近でいただいた案件でいくつか共通項(需要の大きさや自分の興味など)が見えてきたので、「強化する必要があるもの」「深堀りする必要があるもの」を優先して学習し、実力を高めていきたいと感じたからです。(ちなみに、中国語案件は明細書翻訳でも幅が広い!化学、機械、電子、半導体、日用品、健康器具といろいろやりました……。その中で、カテゴリによって案件の多い少ないはもちろんありした。)

2つ目は、夏頃に出産予定となったためです。

ブログではあまり触れることなく(学習ブログなので趣旨と異なるため)、たまーにお伝えしてきましたが、ずっと不妊治療をしてきました。中国にいるときからしていたので、合計で4年、いわゆる高度不妊治療にステップしてからは丸2年、休憩なしでずっと続けていました。

※この部分に関しては、学習(仕事)の情報を得たいと思っている方が求める情報と少しずれが出てくると思うので、別記事にしました。同じような悩みを持っている方、少しでも興味がある方がもしいらっしゃったら、こちらの記事『4年間の不妊治療を経て感じたこと』で感じたことを書いていますので、ご覧いただければ幸いです。けっこうシビアなことも書いています……。

ということで、夏前あたりに産休に入る予定です。4月以降の受注状況と、体調を見つつ、得意先には早めに(でも早すぎず迷惑にならないタイミングで)お伝えする予定です。

高齢出産の初産ということもあり、復帰後の想像(というか子育て自体の想像)がまったくイメージできないのですが、希望としては2022年の早い段階、できれば1月から復帰したいと考えています。

一方、夫の転勤のタイミングもありますので(実は、内示は出ているもののコロナでペンディング中)、その辺の状況も見ながら家庭・得意先にとってベストなタイミングで戻ってくる予定です。

ということで、

今から新規開拓<直近の経験から感じたニーズの深堀り学習

というスタンスで、いただいた案件を進めつつ、1件でも多く経験を積みつつ、できる限り稼ぎつつ(笑)、産休までの日々を全力疾走したいと思います!

【今後について】ブログ編

次に、ブログについて今後の予定は以下のように考えています。

1:このブログについて

あと少し更新するかもしれませんが、メインではなくなる予定です。講座受講中の学習ログとして設計したものなので、ステージが変わると同時にブログの設計も変えていくべきだと思っています。

現在は講座を受講している方の参考になる内容があればと思い残していますが、時期が来たら閉じる予定です。

2:YouTubeについて

昨年の秋からは新規得意先からの仕事が少しずつ増え、それに集中するために更新をストップしていていましたが、4月からは徐々にアップする予定です。

3:オウンドメディアについて

コンセプトとお役立ちできることを明確にして、新たに組み立てたもの(別ブログ)をメインとして運営する予定です。おおよその設計はできていますので、使えるコンテンツを移動させさせつつ(リライトもしつつ)、近いうちに整理する予定です。

コンテンツの一部はnoteに移して加筆するつもりです。

4:もう1つ別のブログ立ち上げ

これは翻訳とは関係ないブログです。ちょっとテスト的な要素もありますが、本業の合間に組み立てていく予定です。

大枠は以上です。

3と4については産休に入った後に学習と並行して一気に進める予定です。(仕事期間は1件でも多く翻訳案件の経験値を積み上げたいため、ブログ整理にはあえて手を出さないと決めています。やりだすと止まらないですからね……)

まとめ

以上、久しぶりの更新となりましたが、

・近況報告(2021年1~3月ログ)

・今後について(仕事編・ブログ編)

をお伝えしました。

あっという間にもう4月。いわゆる年度初めですね!フリーランスは1月始まりですが。春なので気持ち新たに、どんどん前に進めて、目の前のことにチャレンジしていきましょう!

今年の初ブログ、最後まで読んでいただきありがとうございました。

2 件のコメント

  • お久しぶりです。お元気そうで何よりです、というより、コロナ禍でもあり、お体には十分お気を付けくださいね、おめでとうございます。
    私は、以前から今秋あたり、中国への現地留学を狙っておりましたが、この様子では難しそうです。現地であろうが、日本であろうが、可能な限り汉语水平提高を目指して頑張っていきたいと思います。
    とりあえず、ご挨拶まで。

    • 山口寛 様

      ブログをご覧いただき、また、いつも応援していただき、ありがとうございます。
      翻訳や中国語以外のことはあまり書かないため、なんだか少し恥ずかしいですが、コメントをいただき嬉しかったです。ありがたいことに体調もよく、お陰様で元気にやっております。
      現地留学を計画されているのですね。コロナは中国では(日本と比べると)落ち着いているとはいえ、局所的に規制措置が施されたり、各種ビザの発給が止まっていたり、まだまだ難しい状況ですよね。私が通っていた大学もオンライン授業に変更になっていました。

      なかなか思うように進まないことも多いですが、それでも学習を継続されているのは素晴らしいです。どのような状況であれ、続けている間は力は確実に積み上げられていきますから。これからも応援しています。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です