駐在妻が帰国後の仕事に困らないためにすべき15の行動【8】できるだけ「国内旅行」をする理由

みなさんこんにちは!kaoです。

今日は帯同期間中の連休の使い方について、私がやってよかったなと思うことをシェアしたいと思います。

帯同期間は年単位ですので、その間に何度も連休が訪れると思います。お正月などの大型連休は日本に一時帰国する人も多いですが、その他の連休は現地で過ごされる方も多いのではないでしょうか。旅行に行くこともあると思います。

本日お伝えしたいこは、

帯同期間中にできるだけ国内旅行をしておくべき

です。

居住国の中で、可能な限り色々なところへ旅行しておくことをおすすめします。

「次の連休は中途半端な長さで日本にも帰らないし、どうしようかな」と思っている方に読んでいただき、その国の中で訪れたことのない場所へ足を運ぶきっかけになればという思いからこの記事を書いています。

できるだけ国内旅行をしておくべき理由~人生編~

日本から行くよりも安い値段で行ける

具体的な例を挙げてお話します。

私は中国の上海に住んでいたのですが、内陸の成都へ行くとします。

飛行機代はこんな感じです。

上海から成都(往復):25,000円~30,000円 ※直行3.5h
東京から成都(往復):70,000円~80,000円 ※乗り継ぎ約8h

距離が短いのに加え、国内線という点でも当然安くなります。

また、航空券代だけでなく所要時間も格段に短くなりますので、日本からの旅行に比べると非常に楽と言えます。

移動は必ずしも飛行機とは限りません。

居住地から比較的近い場所にも、有名な場所がある場合もあります。

上海の近くだと、杭州(ハンジョウ)が有名ですね。杭州にある西湖の景観は世界遺産に登録されています。日本からもたくさんのパックツアーが組まれています。2泊3日のパックツアーは安いもので30,000円ほど。日本からも比較的近いです。

杭州は上海のすぐ南にあり、高速鉄道で1時間。片道なんと73元(約1100円)で行けます。

東京から杭州まで(パック):30,000円 ※飛行機+電車で片道約5h
上海から杭州まで(往復):2,200円 ※電車で片道1h

当たり前ですが、住んでいるのは外国。日本から行くのとは比べ物にならないほど安く、時間も短く済みます。これがアメリカやヨーロッパの国だとさらに差がでますよね。

非常にシンプルですが、「その国」に住んでいるうちに行く方が全てにおいてかなりお得です。

お気に入りの美食のリピートもしやすい

海外に行ってすごくおいしい料理に出合い、現地で毎日食べていた。けれども、日本に帰るとどこにも売っておらず飲食店もない。あっても本場と味が全然違う――。

こんな経験ありませんか?

海外の食事は使っている材料も違いますし、調味料も日本では手に入らないものがたくさんあります。すごく気に入ったのに、食べることができたのは結局あの旅行のときだけ。そんなことも珍しくありません。

しかし、帯同中にその国の中を旅行する場合、帰ってくる場所も同じ国。地方料理を扱う飲食店も豊富にあるので、住んでいる場所に帰ってもまた味わえる可能性が非常に高いです!

熊本に旅行に行っておいしいものをたくさん食べた。また食べたいと思っても、外国の人が自分の国に戻ったあと「熊本料理」を探すのはなかなか大変。しかも本格的なものとなると……もう諦めるしかありません。しかし戻る場所が東京であれば、熊本料理をもう一度食べたいと思ったとき、数は多くないですが見つかりますよね。それと同じです。

現地での生活が楽しくなる

上に書いた「美食のリピート」に少し似ているのですが、旅行先で出合った発見を戻ってきたあとに深堀りすることができます。結果として現地の生活が楽しくなります。

雲南省に訪れたときに現地の少数民族に伝わる象形文字に出合いました。トンパ文字といって「現在、世界で唯一の行きた象形文字」と言われています。面白いなーと思って見ているうちに、中国の少数民族や様々な課題(伝統文化の現状など)に対して興味がぐんぐん広がっていきました。

雲南省のナシ族に伝わるトンパ文字

旅行から戻る場所が日本であればそこで終わりだったかもしれませんが、上海だと書店に行けば少数民族に関する書籍が山のようにあります。興味のままに手にとって、色々なことを知ることができます。また、大学には少数民族を専門とする教授もいます。雲南で見たことや感じたことを話すと、貴重な体験談を交えて色々な話をしてくれました。

旅行先で得た新しい気付きは、現地の生活に新しいアンテナを増やしてくれます。そうすると、何も感じなかった日常が少し興味深いものへと変わり、現地の生活がより楽しくなります。

人生のプランにはなかった旅行先を訪れる

中国で駐在妻をしていなくても、北京や上海ぐらいは旅行にくることがあったかもしれません。しかし、雲南省や成都、重慶など「有名どころだけど日本からわざわざ行くのは」というような場所、ありますよね。

テレビで見る分には素敵だなーと思うのですが、旅行の最終候補には残らない、少なくとも候補の上位には残っていないという場所。

そのような場所に行くチャンスって、実はなかなか訪れないものです。

帯同してその国に住んでいなければきっと一生行かなかっただろうなという場所。日本で生活している自分からは「旅行先候補」として出てこなかった場所。そんな場所に実際に足を踏み入れることができる環境、今後はなかなかないと思います。これこそ、その場所との「縁」といえるのではないでしょうか。

そして、そういった旅行で訪れた場所こそ非常に思い出深い場所になるのです。

連休中、中国からハワイやニューヨークに旅行に行く日本人もまわりにはいました。私もたまにはそんなところに行きたいなーなんて思っていましたが、「本帰国したらきっと一生行かないな」という思いのもと、国内旅行を優先させていました。今思うと、そうしておいて本当によかったです。

是非とも、帯同しているうちにその国の色々な場所を訪れてください。本帰国は突然やってきます。

できるだけ国内旅行をしておくべき理由~仕事に役立つ編~

帯同している土地で何年か過ごしたあと、その国で学んだことを生かして日本で再就職する方は少なくありません。「中国語を使って中国の企業とやり取りをする」など活躍の場は広がります。そんな中、国内旅行に行っておくことでとたくさんのメリットも出てきます。

地図が頭の中に入る

実際に行ったことがある場所は、頭の中におおまかな地図ができます。また、その場所がどのようなところかも印象に残ります

成都と重慶の位置はこんな感じだな
海南島はもうベトナムの横だな
雲南省は高地だったな

今までいくつか翻訳した中国語の資料の中で、場所がわかっているからすんなり理解ができたものがいくつかあります。

食材や加工食品に関わる内容では、気温、物流距離が大きなヒントになります。「あそこは気温が低いからこの野菜が育つのか」など具体的な想像ができます。

また、中国関係のお仕事をされている方と話をするときも、共通項を瞬時に探し出すことができます。会話の相手が旅行したことがある場所だったり、中国人であれば出身地であったり。自分で行った場所は自分の言葉で語れるようになるので、話も盛り上がります。

ニュースが身近なものになる

行ったことがある土地の名前がニュースに出てくると、具体的なイメージがわきます。一瞬にしてアンテナがピーンと立ちます。

訪れたことがある場所が多いと、このアンテナの数も多いということです。日本に帰ったあともその国やその国の言語に関わる仕事がしたいと思っている場合、このアンテナが自然に立つということは仕事をする上で非常に大きなメリットといえます。

興味は「持て」と言われて持てるものでありません。その国の色々な場所を自分の目で見るということは、自分自信に自然に種まきしているのと同じなのです。

その国がより好きになる

駐在妻という立場で帯同している場合、現地にいる期間は3年~6年ほどです。決して短い時間ではありません。現地での生活を好きになること、自分から楽しんで日々の生活を大切にできること、誰もがすんなりできることではありませんが、やはりとても大切なことです。

ゆっくりでいいので、その国を好きになること。

極論を言うと、住んでいるその土地が好きになれなくても、最終的にその国が嫌いでなければ私はOKだと思います。

自分の心に響くような経験ができる場所が、必ずしも「住んでいる場所」とは限りません。そういった意味でも色々と足を延ばしてみて、いつもとは違う角度でその国を除いてみてください。

「こんな場所があるんだ」

「この街好きだな」

そんな小さな感動から、だんだんとその国の印象が変わってくることがあります。そして、その国の色々な面を知ったあと、自分の中にたくさんの「語れること」が蓄積していきます。

日本に帰国後、現地で感じたことを自分の言葉で伝える――これって実際に経験したことがある人でないとできないことなので、とても大きな武器になります。

駐妻期間の経験を武器にして帰国後に再スタートを切る際、大きな助けになることは言うまでもありません。

まとめ:もつべきマインドととるべき行動

~もつべきマインド~

  • かかる費用と時間が少ないメリットを生かす
  • 今行かなければ本帰国後は絶対行かないだろう
  • 日帰りで行ける場所でも立派な国内旅行

~とるべき行動~

  • 日本から行きやすい場所は優先順位を下げる
  • 旅行先で興味をもったものは戻ってから遠慮せずに深掘り
  • 旅行は任せきりではなく自分でもプランを組み立てる

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回は、長期間、何かに打ち込んでいるときにモチベーションを保つための工夫についてお話したいと思います。現地では、仕事をしていたときのように自分を見ていてくれる人、評価をしてくれる人なんていませんので。

<次回>
自分が変化していることを実感できるようにする