駐在妻が帰国後の仕事に困らないためにすべき15の行動【5】同じ感覚を持つ友達は1人だけで十分

こんにちは!kaoです。

前回に引き続き、今回も「現地での過ごし方」に関する内容をお届けします。

今日のテーマはこちら:

同じ感覚を持つ友達は1人だけで十分

現地での生活をスタートさせてある程度の時間が経つと、同じ立場の人と知り合う機会が増えます。そして、駐在妻ってちょっとしたネットワークみたいなものがあって、けっこう狭い世界でつながっていたりするのです。

3、4人でわいわいご飯に行っていたり、時には大人数で飲みにいっていたり。SNSにアップされる写真を見て、こんなことを思ったりもします。

「私って全然友達いないじゃん!」

そんなときに読んでほしいのが今回の内容です。私がお伝えしたいのは、

「友達はたくさんいらない。語れる相手が1人いれば十分」です。

本当は「友達なんて必要ない」なんて書ければかっこよかったのですが、見知らぬ土地での帯同生活、やはり自分の考えに共感してくれる人は必要です。特に仕事に関する不安な悩みに関しては、同じ方向を向いている人(女性)が1人いれば精神的にもだいぶ変わってきます。

では、具体的に見ていきましょう。

同じ感覚を持つ友達は1人だけで十分

私は2年半、上海で駐妻生活を送っていたのですが、友達と言える人は3人でした。決して多くはないですね。お酒を飲みながら色々なことを語るような関係の人は、その中の1人だけでした。それでも「十分」でした。それがなぜなのか、自身の経験を交えてお話していきたいと思います。

理解してくれる存在の重要性

移住先での生活は、落ち着いた頃に疲れが出てきます。日本であれば仕事仲間とリフレッシュしにいったり、何気ない会話でワハハと笑ったり。そんな瞬間が気持ちを立て直してくれますが、残念ながら帯同先にそんな人はいません。

日本にいるときは案外意識しないものですが、私たちはたくさんの「仲間」に囲まれて生活していました。

支え合って、励まし合って、ときには小さなことで腹を抱えて笑って。

夫が同僚と飲んで帰ってくると、色々大変な面もあることはわかりつつも「そんなにお酒が進むほど色々なことを語れる相手がいていいなー」なんて羨ましく感じることもありました。

「ちょっと外に出て友達つくりに行ってきたら?色々コミュニティもあるみたいだし」――心配だったのか、こんなことを夫に言われたこともあります。でもあまり乗り気にはなれませんでした。そんな「集まり」に行っても、なんか薄っぺらいつながりにしかならなさそうだし……なんて正直思っていました。

上海は日本人が多いので、大規模、小規模の集まりは定期的に開かれています。なので、人を求めることは簡単です。でも、そこではないのです。

なぜでしょうか?

日本にいるときに一緒に飲みにいっていた仲間を思い出すと、答えは見えてきます。

長く続いている人間関係って、結局は感覚が似ている者どうしなのです。

人生に対する考え方なんて言うと大げさですが、大事にしたいもの、時間の過ごし方、身近な物事に対する考え方やライフスタイルなど、決して「同じ」ではなくてもどこか判断基準が似ているのです。なので共感ができるのです。

もちろん、自分の考えが全て正しいなんてことは思っていません。その考えが合っているか間違っているかは別として、「共感し合える」という関係に安心と落ち着きを感じるものです。

それがときに仕事仲間であったり、友達であったりします。

こういう存在が身近にいると心強いのですが、長年当たり前にあった「それ」が身近にはなくなったとき、その存在の大きさを実感しますね。特に最初の一年は、「不安や悩みをわかってくれる人が身近にいない」ということが辛い時期がありました。

感覚が違うと不安を理解できない

不安や悩みの内容って人それぞれだと思うのですが、当時の私はやはり「仕事」に対する不安が大きかったのです。「仕事」というステージで10年以上走り続けてきたので、退職して上海に来てもたった数カ月でその感覚は消えることなく、やはりまだ主軸は「仕事をしている自分」でした。

「私は何もなくなってしまった。数年後に帰国したとき、仕事ができる場所なんてあるのだろうか」――生活は充実しつつもふとそんなことを感じる瞬間がありました。既に中国語学習は始めていたのですが、そんな不安を打ち消すかのようにがむしゃらになって勉強している時期もありました。

ある日、そんな私を見た同じ立場の人に「なんでそんなに一生懸命やっているの?すごいね」と言われたことがあります。私は仕事に関する考えや今の不安を少しだけその人に話したのですが、返ってきた言葉は「そんなこと、今考えても無駄よー。そこまで考えたことないわ」でした。

確かにこの言葉は正しいのです。いつ帰国するかもわからない、日本のどこに住むかすらも決まっていない。そんな見えない先のことを心配しすぎてもどうしようもないよ、というアドバイスだったと思うのです。

ただ、いい大人が非常にお恥ずかしいのですが、私はそのときちょっとだけでいいからその不安に共感してほしかったな、なんて思ってしまったのです。

日本にいる友人にメールで不安をぶちまけるような内容でもないですし、夫に答えを求めることでもありません。「私の悩みを知って」なんて誰も思っていません。ただ、悶々と不安に思っていることへの「ちょっとした共感」を求めていたのですね。きっと。

どちらが正しいかという話ではありません。過去の経験やそこからくる考え方、つまりひとつの物事を捉える「感覚」が違うと、目の前にいる人の不安を理解することが難しくなります。これはお互い様で、私にも見えていないこと、理解してあげられないことがきっとあるはずです。

仕事をしていたり長年の友人がいる環境では、感じることも似ている人が集まるため、「ちょっとした共感」がお互い持てるのは自然なこと。しかし、駐妻生活ではこれが意外と難しかったりするのです。

私がこんなことを考えていたのは、移住して4カ月が経った頃でした。

その後は色々なご縁があり、こんな私でも素敵な友人に出会うことができました。「友達づくり」というものに関しては決して積極的ではない私でしたが……そんな存在を見つけることができた場所、それは現地の大学でした。

同じ感覚を持つ人を見つけたいなら、自分が何かに一生懸命取り組むこと

「その人」とは夢中になることが似ている

ここで言う「同じ感覚を持つ人」は、「共感できる人」と同時に「共感してもらえる人」のことを指します。帯同先でこういった人を見つけるのは、実は意外と難しいです。

私が2年半の駐妻生活の中で出会った人、たくさんいます。しかし友達と言えるような人は3人だけでした。決して多くはなですね。お酒を飲みながら色々なことを語れる人は、たった1人だけでした。

彼女たち3人とも出会った場所は同じです。中国語を本格的に学習するために通った現地の大学でした。2人は通常コースで、1人は夏休みのカリキュラムで出会いました。

外国人に開放されている留学生コースは大学によってカラーがあります。少し緩めの大学もあるのですが、私はしっかり実力をつけたかったので、厳しくも授業に密度がある大学を選びました。前評判もよかったので。

授業内容を真面目にこなすとけっこうハード。宿題も多い。なので、2カ月ぐらい経つと人数がどんどん減っていきます。「遅刻する人」が徐々に増え、次第に「来なくなる人」になっていきます。期の半分が過ぎても毎日来ている人って、何かしらの目的と目標をしっかり持っている人で、実力もしっかりアップしていきます。

そんな中で出会った日本人女性、彼女たちの2人が駐在妻、1人が休職しての自費留学生でした。休み時間に世間話をして、徐々に会話も多くなっていきました。午前と午後にまたぐ授業が同じときは、学食で一緒に昼ご飯を食べたり。

会話の内容は「授業難しかった」「あの宿題まだ全然終わってない」などの嘆き(笑)あとは日本でやってきたことや、ここに来るきっかけなど。「将来の仕事に対する不安」も自然とお互いが口にしていて、「あ、これに悩むことって、全然変なことじゃなかったんだ」と思えた瞬間でした。

何かを求めてたどり着いた場所で、同じものに毎日取り組む。目的や目標は人それぞれでも、そういう場というのは「同じような人」が集まるのです。

それが私はたまたま「中国語」だっただけで、他のものでも同じことが言えると思います。

そこで懸命に取り組むものがあれば、それが各々の軸となる。その軸が似ていれば自然と「共感」になっていく。

まずは自分が何かに向かって懸命に走ること。その場所を見つけることができれば、ある日、横にも走っている人がいることに気が付きます。そして、走っている方向ってだいたい同じ方向なのです。

だから今ある不安も、未来への希望も、素直に語れる。

自分の過去もつながりも何もない世界に降り立った私たち。まずは自分がコアとなる部分を見出すこと。そして行動に移すこと。そうすると、そこに「友達」という仲間が待っているのです。

帯同先で見つけるのが難しい理由

日本では当たり前のように自分の周りに存在していた「同じ感覚を持つ人」。帯同先ではそんな人と出会う確率が一気に下がります。

なぜだと思いますか?

この場所で出会う人とは、そもそも共通項が極端に少ないからです。

皆無といっても過言ではないでしょう。

今までの人生、実はこの部分はあまり悩まずに進めることができていました。なぜでしょうか?

例えば大学。

出身地も違う、やってきた部活も違う、もちろん性格も違う。けれども「その学部」を目指してきたということは、そこに大きな共通項があるのです。将来の夢の方向が何となく似ていたり、性格は合わなくても「語れるもの」は同じだったり。

そして仕事。

これも分かりやすいですね。年齢も立場もバラバラの人たちが一緒に働いて、切磋琢磨して、たまに飲みに行って。もちろん気が合わない人も出てきます。しかし、色々な考え方がある中でも互いに共感できるのは、「その会社を選んだ」という大きな共通項があるからです。

私は前職が食品メーカーなのですが、なんだかんだ言ってやはりみんな食べることは大好きでしたし、アプローチの仕方は違っても、「食」に対して何かしらの興味や情熱がありました。

今までの人生、スタートの時点で「共通項フィルタ」がかかっていて、似たような人が集まっている中からの「出会い」だったのです。そりゃ溶け込むのも早いですし、ある意味で自分にとって居心地のよい人ばかりになりますね。

しかし駐妻生活はこの「共通項」がない世界に飛び込みます。最初に持つ「つながり方」は「夫の仕事の都合で一緒に来た妻」という自分が主ではない部分が軸となります。そりゃ、出会う人の「個」と私の「個」の間に共通項なんて1ミリもありません。当然です。

そこで生活している日本人の数は多いかもしれません。しかし、「共通項がある人」は今までと比較して圧倒的に少ないのです。ここにまず気が付くべきです。

そう考えると、自分と感覚が似ている人、ましてや悩みや夢を話せる人がいないというのは、何も焦ることではないということがわかっていただけると思います。

友達なんてすぐにできるわけないです。この状況ですんなりできる方が私はすごいと思います。

語れる相手は1人でいい

最後にどうしてもお伝えしたいことがあります。駐在妻生活で、「友達が全然増えないや」なんて悩む時期がくるかもしれません。そんなときに思い出していただけると嬉しいです。

大事なのは「何人と語れるか」ではなく「何を語れるか」です。

私はお酒を飲みながら語り合える友人が1人しかできなかったですが、1人で十分でした。

その友人も同じように退職を決意し、葛藤と希望を胸に上海にやってきました。もちろん小さな悩みや不安を話すときもありましたが、それ以上に「未来への希望」を話すことが多かったです。

「こんなことをやってみたい」「あんなこともできるかな」「そんなこと思いついたの?すごいね!」「きっとできるよ」と。

それだけ深く語り合えたのは、その人に共感したい部分がたくさんあったからです。そして、そういった話をするときは、やはり大人数ではなくて「1人と1人の付き合い」であるべきだと私は思います。

本当の共感は大人数で同時になんてできません。共感し合える相手は、1人で十分なのです。

<それでもどうしても寂しくなったときの秘策>

私は日本のお笑いDVDにだいぶ救われました……(単純すぎますが本当の話)

やっぱり腹を抱えて笑うことは大事!2~3枚持っていくことをお勧めします!

すべらない話
M-1グランプリ

まとめ:もつべきマインドととるべき行動

~もつべきマインド~

  • 帯同先で出会うほとんどの人はそもそも共通項がない(共感してもらえなくて当たり前)
  • 現地での友達の数は全く重要ではない
  • 日本の友達のSNSは軽く流す気持ちで

~とるべき行動~

  • 自分が懸命になる場で「感覚」が同じ人を見つける
  • 帰国後の仕事の不安は同じ不安を持つ人に話す
  • 1人と1人の付き合いを大切にする

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次は、現地でのお付き合い事情についてお話したいと思います。

ではまた次回お会いしましょう!

<次回>駐在妻が帰国後の仕事に困らないためにすべき15の行動
【6】できる駐在妻の上手なお付き合い方法

各ページへのリンク

駐在妻が帰国後の仕事に困らないためにすべき15の行動

【プロローグ】駐在妻に立ちはだかる2つの大きな壁
【筆者について】私が退職を決意した理由

<退職前~出国まで>
【1】夫に「海外勤務になる」と言われたらまずやること
【2】退職直後に帯同 失業保険は「捨て」になるの?
【3】退職後に支払う住民税を計算しておく

<帯同開始~本帰国確定まで>
【4】定期的に行く場所を「ひとつ」つくる
【5】同じ感覚を持つ友達は1人だけで十分
【6】できる駐在妻の賢いお付き合い方法
【7】現地での語学学習を本気でお勧めするこれだけの理由
【8】この国でしか味わえない気分転換スポットを見つける
【9】できるだけ「国内旅行」をする理由
【10】自分が進化していることを実感できるようにする

<本帰国後>
Coming Soon…