みなさんこんにちは!kaoです。
今日は、帯同先での人付き合いについてお話したいと思います。
今回のテーマはこちら:
できる駐在妻の賢いお付き合い方法
結論を先に言ってしまうと、最も賢いお付き合い方法、それは「お付き合いをしない」です。
もちろん、一緒に過ごしている時間が楽しいものは全く問題ないと思いますし、家の中にずっといるよりも気分転換になるのであれば、しばらくは続けてみるのもよいかもしれません。
そうではなくて、苦手な人がいるなどの理由から「少し苦痛」「面倒に感じる」「行くのが嫌だ」というお付き合いを抱えている人、実は少なくないと思います。そのような方が「なんだ、そうなんだ!」と感じて少しでも気が楽になるように、この記事を書いています。
その上で一番お伝えしたこと、それは「嫌な人とは付き合わなくていい」です。
目次
できる駐在妻の賢いお付き合いの方法

現地で出会った人の95%は疎遠になる
上に書いたように、最も賢いお付き合いの方法が「お付き合いをしない」ということ。なぜでしょうか?
すでに本帰国している私が断言します。現地でお付き合いしている人、帰国したら95%は疎遠になります。
現地でお付き合いがあって帰国後も連絡を取っている人、10人に1人いればかなり多い方じゃないでしょうか。しかも帰国する土地もバラバラのため、よほど近くに住んでいない限りは顔を合わせる場面って滅多にない……というか皆無です。
帰国すると皆なんだかんだ忙しくなり、生活リズムも変わるので、帯同先での関係は自然と「思い出」になっていきます。それが悪いことだとは思いません。
逆に、夫側の人間関係は帰国後も続くパターンが多いです。当然ですよね、場所は異なれど「仕事」という同じ会社の一本道を歩いているのですから。
でも、駐在妻はそうではありませんよね。現地でお付き合いがあった人、帰国後に疎遠になったからといって寂しがる必要はありません。むこうだって私のことはとっくに忘れていますから(笑)
自分が無理してお付き合いしている人、実は相手も無理していることも決して少なくありません。
日本の日常生活でもお付き合いしたい人ですか?
日本の日常生活の中では多くの人と出会います。私たちは自分に合う人をある意味「選んで」付き合い、合わない人は「選ばない」という生活を送っています。
私が思うのは、帯同の地で日本人が少ないからといって、日本だと「選ばない」人を無理に「選ぶ」というのはナンセンスだということ。
駐在妻というある意味特殊な狭い世界ではありますが、だからといってなぜ急に「お付き合い」をして「選ぶ」をしないといけないのでしょう。自分から無理に「駐在妻だから」という型を作ってしまっていませんか?どんな場所でも、お付き合いが自然に続く人はずっと続いていきますし、そうでない人もいるのは当然なのです。
帯同先で友達も少ないから。せっかく出会った日本人だから。こんな理由で無理してお付き合いを続ける意味は、私はないと思っています。
私自身の経験として、「あの時のちょっと無理していたお付き合い、今考えたら全然必要なかったなー」と思うこと、やっぱりあります。
だからこそ、今こうして断言したいのです。無理してつなげるお付き合いなんてそもそも無理があるのだから、その後は続かない!だったら最初からしなければいいだけの話です。
お付き合いを上手に断るコツ
駐在妻って仕事のような時間的固定要素があるわけではなく、制約もほぼないので、「断る」ってことが難しい!やっぱり人間、角が立つのは避けたいと思ってしまいますよね。
そんなとき、語学学校や大学など何かと忙しい(忙しそうな)行き場所を持っていると非常に断りやすいです。
「その日ちょうど授業があって」「宿題が終わらなくてヒーヒーいってます」「来週テストなのです」などなど。
逆に何もない状態だと、断る理由がなくてきっと大変だっただろうなと思います。お誘いをいただいたときに「ちょっと気乗りしないな」と思っても、何にも理由がないと断りにくいですよね。こんなことを書くと、私もやっぱり日本人だなーと思います(笑)
断るときのコツとして、とにかく早く返事をすること。嘘でもなんでもいいから理由をつけて一番先に断ること。SNSのグループでやり取りをしているときなんかは、自分以外の人がどんどん断るたびに、自分は断りにくい空気が流れたりします。こんなこと書いたら怒られるかもしれませんが、自分が距離を置きたいと思っている人は、往々にして他の人にもそう思われています。
こういう「断る人」のイメージを最初のうちに定着させておくと、後が楽です。これ、飲み会参加の原理と同じです。
毎回夜遅くまで飲みに付き合うタイプの人は当たり前のように「二次会もいくでしょ?」と言われ、たまーに断ると「なんで来ねーんだよ!」。
最初からよく断る人が飲み会に参加すると「お!来てくれるの!ありがたいね!」となりますよね。しかも一次会でささっと帰っても、全くもって自然。
これ、スタートが大事です。
苦手な人とのお付き合いをゼロにできないときの対処法

その人にしかできない私への貢献
「そもそもお付き合いなんかしなくていい」――その理由を上に書きましたが、そうは言ってもお付き合いを続けていかないといけないという方、実は少なくないと思います。
上に書いたこと見て、そんなのできたら苦労しないよ!と心の中で思っていませんか?
特に相手が自分にとって苦手な人の場合は、日常生活でのプチ我慢も多く、それが次第に「お付き合いストレス」になっていってしまいます。
「夫同士が同じ会社で関係を切ると気まずい」
「とっても好きな習い事なのでクラスを変えたくない」
「マンションが同じでよく顔を合わせる」
「子どもが同じ学校で距離を置くのが難しい」
このような事情があるときは、自分の基準だけで「その人とのお付き合いをゼロにする」なんて難しですよね。
そんなときに有効な対処法があります。
「敢えてその関係を自主的に続ける」です。
なにそれ?無理に付き合うなと言ったばかりじゃない。という声が聞こえてきそうですが、実は理由があります。
色々な事情でお付き合いを続けざるを得ない人、その人って実はとてもとても大きな貢献をしてくれているからです。
それはどういうことなのでしょうか?
『我慢能力、切替能力のキープに一役買ってくれている』のです。
どのような能力も使わなければ衰える
どうしても合わない人。タイプ的にすごく苦手な人。正直イラッとする人。なぜか腹が立つ人。こういった人たちはストレスになるので、駐妻生活だからといって無理にお付き合いを続けなくても全く問題ないです。
ただ、もしその人との関係をゼロにするのが難しい場合……
おめでとうございます。あなたは本当にラッキーです。
なぜそう言えるのかを説明させていただきますね。
当たり前ですが、人はたくさんの「他人」と接して生きていきます。仕事なんてその最たる例ですよね。毎日色々な人に会って、会話して、何かを進めて。その中では自分と合う人も合わない人もごちゃまぜです。腹が立つこともありますし、苦手な人に悩まされることもあります。
でも、案外上手に切り抜けてきませんでしたか?相手に合わせて上手く言葉を変えたり、時には「しゃーないなぁ」なんて譲ってあげることも。腹の底から文句を言ったり、目くじら立てて何時間も怒鳴ったり、そんなことって日常生活で頻繁に起こっていなかったと思うのです。
なぜでしょうか?
答えは「慣れ」です。
相手への対処の仕方や自分の気持ちの切り替え方法など、自分の中の経験値から無意識レベルでうまく選択して、コントロールして、日常生活を送っているのです。定期的に必要になるその「対処」も、もう慣れっこなので何てことないのです。
一方で、駐妻の世界になると人と接する機会が仕事をしていた頃とは比べ物にならず、「人と会う」というシーンが激減します。ある意味でかなり平和な期間がしばらく続きます。
なので、苦手な人や自分にとって害がある人と久しぶりに出会うと、その人がやっていることにめちゃくちゃ腹が立ったり、やたら嫌に感じたりするときがあります。
これ、どういう現象かというと、自分の沸点が徐々に下がってきてしまっているのです。
今まで当たり前のように備わっていた「苦手な人に対処する能力」。これ、使っていないと衰えていきます。人間ですもの。使っていない筋肉が衰えていくのと同じで、致し方ないことなのです。人に揉まれない平和な世界の中では、「必要のない筋肉」ですから。
なので、苦手な人・腹が立つ人が現れたら、助かったー!この能力をキープできる!(もしくは使い方を思い出せる!)とガッツポーズです。
神様からのプレゼント
そんな大袈裟な……という声が聞こえてきそうですが、私は大袈裟ではないと思っています。その存在にどれだけ価値あるのかを、お話したいと思います。
駐妻生活でどうしても苦手な人がいる。色々な事情があって現地にいる間はお付き合いを続ける必要がある。これがなぜ喜ぶべきことなのか。それは……
この種の「能力」は自分一人で維持できる能力ではないから
です。
人との接点が少ない世界で、平和脳のまま、対処能力が下がったまま長い期間を過ごし、日本で再就職となると、色々なことに腹が立ちすぎて自分がしんどくなってしまいます。
そうならないために、「駐妻生活の中でも定期的にそんな存在を登場させる」という神様のプレゼントなのです。
日本に帰国したあとにもう一度仕事をしたいと思っている人にとって、この「対処能力」をキープし続けることは絶対条件です。しかし、自分一人でキープするのは至難の業です。たまに使って、まだちゃんと使えるか、衰えていないか(沸点が下がっていないか)定期点検が必要です。
どうしてもお付き合いを続けなければならない苦手な人は、能力キープのための「登場人物」なんだということを知れば、ありがたくて拝みたくなりますね。
まとめ:もつべきマインドととるべき行動
~もつべきマインド~
- 帰国後ほとんどが疎遠になると気楽に考える
- 日本だったとしてもお付き合いするか考えてみる
- 苦手な人=「対処能力キープ」の貢献者
~とるべき行動~
- スタートから「行かない人」を演じる
- 断るときは誰よりも早く返信
- 学校系の用事を持つと断りやすい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回は、帯同中に語学の学習をお勧めする理由を誰よりも熱く、本気で語りたいと思います。
<次回>駐在妻が帰国後の仕事に困らないためにすべき17の行動
【9】現地での語学学習を本気でお勧めする理由
各ページへのリンク
駐在妻が帰国後の仕事に困らないためにすべき17の行動
【プロローグ】駐在妻に立ちはだかる2つの大きな壁
【筆者について】私が退職を決意した理由
<退職前~出国まで>
【1】夫に「海外勤務になる」と言われたらまずやること
【2】退職直後に帯同 失業保険は「捨て」になるの?
【3】退職後に支払う住民税を計算しておく
<帯同開始~本帰国確定まで>
【4】定期的に行く場所を「ひとつ」つくる
【5】Excel、PowerPointを無駄に使う
【6】ブログを始める
【7】同じ感覚を持つ友達は1人だけで十分
【8】できる駐在妻の賢いお付き合い方法
【9】現地での語学学習を本気でお勧めするこれだけの理由
【10】この国でしか味わえない気分転換スポットを見つける
【11】できるだけ「国内旅行」をする理由
【12】自分が進化していることを実感できるようにする
【13】本帰国が決まったときの不安の構造を理解する
【14】未来図を描く
<本帰国後>
【15】知らないと損!失業保険の給付制限は短縮できる
【16】再会ラッシュに待った!集団ではなく「個」で時間をつくるべき理由
【17】プライドを捨て切る