【学習履歴】24カ月目の振り返り

10月度まとめ

少し遅くなりましたが、近況報告として10月の主だった動きをシェアさせていただきます。

  • 翻訳案件納品

基本的に、ずっと仕事をしていました。中国語翻訳という分野で仕事をするにあたり、感じたことを今回は書いてみたいと思います。 ※後半に書いています

今月の仕事について

10月に納品した案件のカテゴリはこのような感じでした。言語方向はすべて中→日です。

・特許明細書(機械、半導体)
・ニュース(知財関連ニュース)
・社内マニュアル(どちらかというと規範みたいなもの)

月間の報酬額が初めて10万円を超えました。

やっと10万円というべきか、まだ10万円を言うべきか。

週3~4日、飲食店でアルバイトをしつつ、不妊治療の病院に並行して通いつつ進めていますので、1週間すべての時間を翻訳に注げているわけではないということもありますが、今の実力として「翻訳スピードがまだまだ遅い」「調査に時間がかかりすぎている」という2つの大きな壁を越えることができず、現段階ではこの金額になっています。

逆に言うと、まだまだ伸びしろはありますので、地道に前進していくのみです!

アルバイトはそろそろ区切りをつけて、専業にスイッチする予定です。そうなればさらに加速できると思いますので、緊張感とともに頑張るのみです。

※あくまで感覚ですが、レギュラークラスだと今の私の投入時間で倍の20万円は軽く稼げると思います。

それでも少しずつスピードアップ

9月に受けた案件(特許明細書)とほぼ同じ分量のものを10月に翻訳したときは、9月の80%ほどの時間でできました。そして、11月にも同じ分量のものを翻訳しましたが、9月にかかった時間の半分以下の時間で終わりました。

改善すべき部分はまだまだありますが、少しずつスピードアップもできています。前の案件よりも今回、今回よりも次回がよくなるように、一つずつ丁寧に全力で取り組んでいます!

葬儀などの急な用事について

スケジュールを立てるとき、納期の2日前に「自分の納期」を設定しています。分量が少ないもの(納期までの期間が比較的短いもの)でも、1日前(前日中)には納品できるように組み立てています。

これで助かったと思うことが1つ。そして、これでも怖いと思うことが1つ。

少し前ですが、身内に不幸がありました。

納期の2日前。その時点で「あと半日で終わる」というところまで仕上げていましたので、急で驚いたものの、「なんとか大丈夫だ」とパニックになることはありませんでした。その日、作業を中断するつもりで(スムーズに再開できるように)色々整理をしていましたが、葬儀場などの関係でお通夜・葬儀が3日後となり、その間に無事納品できました。

「何があるかわからないから、とにかく余裕をもったスケジュールで」

これは講座受講生のブログを読んで学んだことです。そうしていて本当によかった、助かったと思いました。

一方で、納品した後に少し怖くなりました。

「もし、私の実家側のことだったら……?」

今回は夫の実家側のことでした。つまり、今の家から1時間ほどで行ける場所。お通夜・葬儀のときはさすがに1泊しましたが(何かとお手伝いすることもあるので)、それでも1泊。

私の実家は関西。同じことがあれば最低3日、家族のフォローなどを考えると4日程度帰省することとなります。

「2日のバッファじゃ足りないよな……」

不安になりました。

ノートPCを持って帰って作業もできますが、移動中など作業できない時間もありますし、何より疲れていつもの感度で仕事ができないと思います。

うーん。

短納期の比較的少ない分量のものだと3日も4日も余裕を持たすのは無理ですし(そもそもの納期がこのぐらいのこともありますし)、これに関しては「こうすればいい」という結論は出ていません。今回はたまたま大丈夫だっただけで、緊急対応も含め準備していかなければいけません。それもあり、バックアップだけはとにかくマメにやっていますが。

そう考えると、フリーランスって代わりがいない難しさがありますね。当たり前ですが。

「中国語翻訳」の開拓方法(英語とは違うアプローチが必要)

今回、一番伝えたいことがこちらです。

結論を先に書くと、

翻訳分野については、言語が中国語の場合、最初はある程度幅広く受ける必要がある。

です。

トライアルを受ける先や、合格した得意先によって変わってくると思いますが、最初はある程度「オールマイティ」でないと厳しいかなというのが正直な感想です。

このことを体現している、非常にわかりやすいものがあります。

検定試験です。

例えば「知的財産翻訳検定」というものがあります。

特許翻訳を始めようと考えている方は、一度は目にしたことがあると思います。

化学、機械工学、知財法務実務、バイオテクノロジー、電気・電子工学

上記の分野に分かれていて、自分の得意分野(「これができます!」と証明して武器にしたい分野)を受験することができます。

しかし、これは「英語」の話。

中国語は分野が分かれていません。

つまり、1回の試験に複数の分野が出てきます。

過去問を見るとわかりますが、実用新案に出てきそうな機械、通信分野に出てきそうな半導体、素材の特許に出てきそうな化学など、3問の問題の中でランダムに出てきます。

機械だけができてもだめ、通信分野だけが得意でもだめ、化合物の翻訳に慣れていないとこれまただめ、という感じの構成です。

これ、この半年間、経験してきたことを体現しているなと心底感じます。

市場での中国語翻訳の立ち位置を反映していると言えます。

そして、トライアルもこれと同じパターンが多いと感じています。

トライアル受験を本格的に初めてからもうかなりの数を受けていますが、「特許」「化学」「機械」など細かい分野を選べたのは2社ぐらいだったと記憶しています。

中国語は翻訳会社の中でも構成比が低いため(毎回ヒアリングしていますが、大体10~15%です)、トライアルの問題を分野ごとにつくる(かつ採点する)と割にあわないのでしょう。

もちろん、数年続けた後に専門分野が確立できている(ある程度かたまってくる)ということはあると思います。逆に言うと、そうでなければ一定ライン以上の金額は稼げないでしょう。

しかし、最初の「入り口」に関しては、英語翻訳のような狙い撃ちが非常に難しい言語だということ。これが、実際の経験を通して感じたことです。

特に、前職が「研究所で○○の開発を専門にしていました!」「翻訳会社で○○の翻訳専門でバリバリやっていました」というバックボーンがない私のようなタイプは、同じ経験をされる方が多いと思います。

ここからは少しばかり本音も書きたいと思います……

上に書いたことは客観的な事実だと思っています。

中国語と英語ではアプローチ方法も変わってきますし、変えないといけないと肌で感じました。英語翻訳での成功事例をそのまま転用できないことも多く、その分、試行錯誤が必要です。

一方で、例えばバイオ分野など、専門分野を確立して一気にピューッとステップアップしている受講生を見ると、中国語翻訳では難しいと思いつつ「それを言い訳にしている」ような気がして、自分に対して何とも言えない気持ちになります。

中国語翻訳におけるチャンスの転がり方、その掴み方、それがうまくできていないのは、ただの実力不足。これも事実です。

そう思うと、こんなブログを書いていることさえも恥ずかしく思えます。(自分の実力のなさを露呈しているようなものなので)

しかし、

いずれにしても、これが現実。

結論としては、ひとつずつ積み上げていくしかない。

人と比べたり、違う言語と比べたり、言い訳はたくさんできるけれど、それもこれもひっくるめて自分が選んだ道ですし、自分の実力です。

焦らないといけないけれど、心の底は焦らず、目の前のことをひとつずつ丁寧にこなしていって、小さなものを積み上げていくしか解決方法はありません。これも中国語翻訳のおもしろさだと、よい意味で楽しんでいこうと思います。

今後について

あと2カ月で講座完全卒業となります。

現在、ありがたいことに継続して依頼をいただいている得意先が1社あります。

逆に言うと、1社しかありません。

年内に2社、最低でも1社は新規開拓したいので、それに向けて動きます。

対応分野に関しては、上に書いたように、しばらくは「オールマイティ」で受ける戦略を立てています。まずは経験を積むこと。中国語に関してはその方が近道だと、自分で結論付けました。

余談ですが、現在の得意先に関しても依頼分野の幅は広いです(汗)

その都度、大変ではあります……。

が、非常によい機会だと思っています。

中国語翻訳に関しては、このような状況は致し方ないと腹をくくっていますので、逆に色々投げてくれることに感謝しています。

とはいいつつ、(一見まったく異なる装置に見えても)発明のコアの部分が共通するものだったり、前の案件で調査したことをそのまま生かすことができたり、先方が上手に組み立てて投げてくれているのがわかります。

案件の振り分けを担当してくださっている方が非常に優秀なのが伝わります。

お陰様で対応できる分野も広げることができました。やはり実際の案件として依頼がくると、四の五の言わずに必死に勉強しますね(汗)

※色々やりましたが、一番多かったのは半導体分野でした。今の中国の動きを反映していますね。

それを基にCVを更新し、次のステージに臨みたいと思います!

以上、10月レビューでした。ブログの更新頻度が落ちていますが、引き続き、目の前のことに取り組んでいきます。