ノーベル化学賞受賞の吉野氏インタビュー記事から勇気をもらう

昨日からこの話題で持ち切りですね。

ノーベル化学賞受賞の記事から気付かされたもの

ノーベル化学賞に旭化成・吉野彰氏ら リチウムイオン電池開発

今朝の新聞に掲載された記事に引き込まれていました。私にとって、非常に印象的な朝刊になりました。

なぜ印象に残ったか、その理由とともに完結に記します。

電池について何の抵抗もなく読める自分がいる

正極、負極、電解液、セパレーター。講座で化学の基礎を学習しているので、今では何の抵抗もなく読めます。記事には基本的なことしか書かれていませんが、さすが新聞、すごくわかりやすくまとまった解説になっています。ここではこういう表現を使えばよいのか、なるほど…(関心している場合ではない)

1年前の私であれば、世界を変えたこの技術がどういうものなのか、どこがすごいのかすらわからず、きっとそこまで興味も持てずに終わっていたと思います。

そう考えると、理由はどうあれ触れたことのない分野を学習する(学習するきっかけを得る+行動に移す)ということは、こういった日常に触れる小さなもの・ことも変えてくれるものなのだなと改めて実感。

そして、それを知ったことによってこれから先の人生「新しいこと」に挑戦するときの心理的ハードルがきっと下がるという実感。

電池(理系分野)に関する記事の内容を理解できたことよりも、実はこっちの方が嬉しかったりします。

勇気づけられた言葉 その1

吉野氏は同日、日本経済新聞のインタビューに「無駄なことをいっぱいしないと新しいことは生まれてこない。自分の好奇心に基づいて新しい現象を見つけることを一生懸命やることが必要」と強調した。

日本経済新聞10月10日朝刊より

これを読んで思ったこと。「やっぱりそうなのね。それしかないのよね」

講座開始から何十回、何百回と聞いてきた管理人さんの言葉「無駄打ち上等」。全く同じ意味です。

多くの人は今朝の記事を読んで「いいこと言うなー!さすがだなノーベル賞受賞者は!」なんて思っているかもしれません。しかし、私たちはかなり前からこの言葉をあっさり手にしています。

レバレッジ特許翻訳講座、恐るべし……

勇気づけられた言葉 その2

個人的にすごく勇気づけられた言葉がこちら。

門外漢だからこそ、先入観にとらわれない強みがあった。

日経新聞10月10日朝刊より

講座の学習を進める中でうまくいかないとき、グングン前を行く受講生のブログを見て「私は中国語を使った仕事経験が1ミリもない」「経験者じゃない」ということがすごくビハインドに感じてしまって、それが大きな不安に膨らんでしまったことがあります。

本当はこれはただの思いこみであり、自分への「尻込み材料」を作って逃げているだけなのです。

当時の自分に聞かせたいこの言葉。

門外漢だからこそ、できることがある。

門外漢だからこそ、気がつくところがある。

門外漢だからこそ、見えるものがある。

門外漢だからこそ、人とは違う答えにたどり着くときがある。

門外漢でいいじゃない。

逆立ちして「経験者」に早変わりできるのであれば、逆立ちすればいいけれど、それは無理。過去は変えられない。

人が「翻訳業界で」経験してきた間、自分は寝ていたのではない。他の業界ではあるが、全く別の仕事ではあるが、嘘偽りなく一生懸命走り続けてきた。そこで得たものを「自分だけの武器」にしていけばいいじゃない。

今やろうとしていることに門外漢「だからこそ」をかけ合わせて、自分は自分の道を進めばいいじゃない。

そのために何が必要か?

上記の言葉の直前に答えがすんなり載っていました。(日経新聞さん、ありがとうございます!)

1つの手法にとらわれない柔軟性と、開発成功への執念

日経新聞10月10日朝刊より

これも講座でずっと言われていることです。

賢者の一言から何を吸い取るか、どう学び自分のものにしていくか。

おまけ

嬉しいニュースは複数の紙面にわたって掲載されていました。朝からすごくよい記事を読んだなと清々しい気持ちになっていましたが、すぐ横の記事に目を移した瞬間…

「年金」「介護費」「予算縮小」「待機児童」

悲しくなりましたわ。これが今の日本の現実。毎日目にしているのでなんてことはないのですが、今日は直前に読んだ記事がよかったので、落差が激しかった……

当てにしてはいけないな、早く稼いで「これらに翻弄される人」から抜け出さないと。

と、心の底から思った朝でした。