1/13(日)
学習時間:7.5時間
<視聴ビデオ>
なし
その他
食品関連明細書 1件
化学のドレミファ(3)
目次
ラジカルについて、腑に落ちるまでまとめてみる
ラジカルについて、時間をかけてまとめました。なぜなら、ここでしっかりやっておかないとマズいと思ったからです。
電子まわりの内容が、わかっているようでわかっていない。うっすら理解できているようで、説明しろといわれるとあやふや。今日はこの怪しい部分にきちんと向き合う時間を取りました。
ノートを20ページほどまとめ、「ふんわりわかっている」という状態から、しっかり説明できるレベルにあげました。
ラジカル
ラジカル:不対電子を持つ原子や分子、あるいはイオンのことを指します。「フリーラジカル」や「遊離基」という別名もあります。
Wikipedia、コトバンク他
キーワード:ラジカルは「活性」である
※英語ではradical→急進、過激の意味があります。
活性って何?
化学の分野では反応性が高いことを示します。
反応性が高い・低いって、どうやって決まるの?
安定かどうかで決まります。
原子も他の動物同様、安定を求めております。自然の原理です。本当は皆、落ち着きたいのです。つまり、不安定なものほど(化学)反応を経て安定になりたがっているのです。
安定しているか、不安定かはどうやって決まるの?
その物質が持つ「最外殻電子の状態」で決まります。


イメージとしてはこんな感じです

この場合、ネックレスのチェーンが電子殻、真珠が電子となります。



まとめ
ラジカルとは、(化学的に)不安定で反応性が高い物質のこと。
【原因】構成原子の最外殻電子の数が最大でないこと
【特徴】酸化作用–方法:他原子との共有/他原子からの奪取
原子の星の物語
原子の星の住民は皆ネックレスをしています。共通のルールがあります。
【ルール1】ネックレスのチェーンは最大4本まで。各チェーン、付けられる真珠の数が決まっている。(だから、目立とうと思って1チェーンに100個とかムリです)
【ルール2】ネックレスが何重か、1本のチェーンにいくつ真珠がついているか、この2点は家系によって代々決まっている。(あっ、付けるのは内側からね!)
そんな中、永久不滅の流行りがこれ!
ネックレスが何重であっても、「一番外側はそのチェーン最大数の真珠を付けること」
この状態で街を歩くのが、一番のステータス!
だからみんなこの状態を求めるのか~。外側が一番目立つしね。
しかし、皆が目立とうと思って競いまくる状況を懸念した王様は、もう1つルールを追加しました。
【ルール3】一番外側の真珠は8個まで!(皆の者、慎ましやかに生きるのだ……)
原子の星はこのルール(と永久不滅の流行り)で成り立っています。
【ルール1】と【ルール2】をまとめたものがこちらです↓↓

住民の一人、ナトリウム兄さんの場合
水素坊や「ナトリウム兄さんこんにちは。一番外側が8個だとめっちゃオシャレなんだよね?兄さん、7個足りないから、僕どこかから7個集めてくるよ!」

ナトリウム兄さん「は?いらない」
そして驚くべき行動に出ます。

ナトリウム兄さん「7個もらうより、1個取っちゃった方が効率いいじゃん。何事も効率よく。これ、原子の世界も人間の世界も共通っしょ」

終わり
原子の陽性と陰性
よく出てくる原子の陽性と陰性という言葉。これは、ネックレスの一番外側を8個にしたいってときに、
真珠を取ってしまった方が早い、つまり電子を減らした方が効率がいい原子を陽性の原子
さっきの例ではナトリウム兄さんですね。
逆に真珠をもらった方が早い、つまり電子を増やしたほうが効率がいい原子を陰性の原子
といいます。
酸素おばさんがそうでしたね。
ということは、陽性の原子は常に「真珠(電子)減らしたいぜ!」って思っていて、陰性の原子は常に「真珠(電子)誰かからもらわなければ」と目をギラギラさせているわけですね。
そして、
真珠が減った状態で安定しているのが「陽イオン」 、逆に真珠が増えた状態で安定しているのが「陰イオン」。
理由:真珠ひとつひとつには負の電荷(-)があり、(-)が減ると全体が(+)に傾き、陽性になる。 逆に真珠が増えると(-)が増えて陰性になる。
以上、ラジカルのお話から始まり、陽イオン・陰イオンの説明を簡単にまとめてみました。