学習時間:8時間
<視聴ビデオ>
TC0058_岡野の化学(58)
TC0059_岡野の化学(59)
TC0060_岡野の化学(60) ※途中
その他
・付加重合 合成物質
周辺資料読み込みとマインドマップまとめ
・明細書(食品関連)1件
付加重合
縮合重合のときと同じように、各物質について予習。マインドマップで整理しました。続いて反応式をノートに手書きしつつ、構造を再確認。
反応の流れや構造を学ぶだけでなく、どういった理由で、何に使用されているかの知識を補充していきます。
※作成したマインドマップ
・全体像
・ポリエチレン
・ポリ塩化ビニル
・ポリアクリロニトリル
・ポリスチレン
・ポリプロピレン
・ポリ酢酸ビニル
・ポリメタクリル酸メチル
その後、合成ゴムも同じように反応式をノートに手書きし、どこにどのような変化があるのか追っていきました。
プラスチックまわりにしっかり時間をかけた理由
上記マインドマップをまとめるにあたり、昨日の縮合重合物質をまとめたときに比べると、(物質1つあたり)半分程度の時間でできました。
ある程度の時間を使ってプラスチックの基礎をしっかり理解したかった理由は2点あります。
1、食品への関わり
2、環境保護に対する各国の動向
1に関しては、保存、包装など食品分野にもよく登場する物質だからです。加工食品は、味や食感など食べることに直接関わることはもちろんのこと、保存性・利便性も含めて初めて「ひとつの商品」として完成します。
2に関しては、大規模なプラスチック離れです。プラスチックストロー廃止やコンビニレジ袋有料化など、今後さらに加速するでしょう。もちろん世界規模で。
これからプラスチック製品がどんどん減っていく、そうすると必ず増えるのが代替品です。紙素材なのか、他のものなのか。様々な技術が登場するでしょう。もちろん中国も「当事者」です。
その技術はプラスチックとどこが違うのか、どの部分を代替しているのか。もともとあったものを知らないと、その差が見えてきません。プラスチック自体は削減の動きですが、素材としての基礎の理解は絶対に外せないと思ったからです。
最後、自分に小テスト
重合体の名称だけ見ると、なんとなく同じようなものに見える各物質。各物質の特性をおさらい。次に、目についたものを…… これ。
問:愛用の蛍光ペン。このキャップの素材は何でしょうか
まずは、よいしょ!
曲げました。

そして……

戻しました。
各物質の特性を確認。
明らかに繊維ではないから、ポリアクリロニトリルではないな。発砲スチロールじゃないことは誰でもわかる、だからポリスチレンでもない。熱変形温度は低くないし、接着剤にもなりそうにないから、ポリ酢酸ビニルでもない。
ポリエチレンか、ポリ塩化ビニルか、ポリプロピレンか。はたまたポリメタクリル酸メチルか。
ポリエチレンとポリメタクリル酸メチルは使用用途から「硬い」印象があるな。
ポリ塩化ビニルの「軟質」製品はもっと柔らかいものだし、逆に「硬質」製品は手で曲げられるものではない。
ポリプロピレンの特性として、引張強度・衝撃強度・圧縮強度があるな。これ、ぴったりじゃない!?
ということで、私の答え→「ポリプロピレン(PP)だと思います!」
答え合わせ
ネットで探して、素材を突き止めました。

「材質:軸:PP樹脂」の記載がありました。
当たっていました!嬉しいです!ちなみに芯はポリエチレン樹脂、またはポリエチレンテレフタラート繊維なのですね。
まるで子供の遊びのような推理ですが……自分で調べたこと、得た知識を使い、推測をする。このステップが大切ですよね。
明日もこのペンを使って、学習を進めていきます。