昨日、トライアルの結果を受けとりました。
結果を受け取ったのは3社目です。
ありがたいことに、合格をいただくことができました。
このトライアル、提出してから丸2カ月以上連絡がなかったので、もう私の中で落ちたことになっていました。なので、少し意外でした。
先週初めて合格通知を受け取ったときは、「自分でも驚くほど冷静だった」とブログに書きました。
今回は少し嬉しかったです。
理由は2つあります。
まず、初めて産業翻訳の課題で合格したからです。
講座で学習してきた手法を応用して、特許明細書の翻訳でなくてもなんとか食いつくことができたと感じたからです。(分野はバラバラで課題は3種類でした)
しかし、実のところ次の理由の方が大きいです。
それは、
大きな失敗のあとのトライアルだったからです。
失敗の後の行動が次のステージを決めていく
……なんて、偉そうに書きました。
これは、3カ月前の自分に伝えたい言葉です。自分の失敗にショックを受けて、怯んで、不安になっている私に、こう怒鳴ってやりたいです。
今回合格をいただいた翻訳会社を受験したのは9月末。今から2カ月以上も前のことです。トライアル課題に取り組んだのは2社目でした。
実は、1社目の不合格通知を受け取って、非常にショックを受けたあと初めて取り組んだトライアル課題でした。
ブログにも書きましたが、1社目の不合格通知は本当にショックでした。そこで目が覚めたというのはありますが……。
受かる姿を呑気にイメージしていたのもありますが、「音を立てて崩れ落ちる」というのはこういうことかと感じました。
管理人さんにビデオセミナーで「これぐらいで何言ってんの!まだ1社目でしょ、しっかりしろ!」と言われているようで、我に返ったところがあります。(管理人さん、アドバイスいただきありがとうございました)
それでも、ショックでした。
何よりショックだったのは、見直しをして自分でも驚くほどの「自分勝手な訳出」をしていたこと。そしてそれに、落ちるまで全く気が付かなかったこと。
「こんな訳文を提出するなんて、私翻訳者としてすごく大きな穴があいているんじゃないか?」
「その穴って実は修復不可能なレベルなんじゃないか?」
「そもそも私の実力、実のところ到底勝負できるレベルではないんじゃないか?」
自分なりに一生懸命やってきた、だから報われる、なんて心のどこかで思っていたのでしょう。でもその考えが甘かった……。
落ちたショックとともに、一気に不安になりました。その不安に押しつぶされそうになりました。いや、少しのみ込まれていたと思います。
「中国語を使って翻訳ができる(できそう)なんて、自分はすごい勘違いをしているのではないか?」
そう思うぐらい、むちゃくちゃな、目を覆いたくなるような失敗訳のオンパレードでした。
言語能力として足りていない部分もありましたが、単語そのものの意味を間違えるというよりも、訳から見えたことは「うまく見せようとしている」「自分を勘違いしている」「ただ受かりたいだけの翻訳」でした。
そりゃ落ちるわなと……。
1社目の合格通知を受け取ってから2社目を受けるまでは1カ月時間があきました。双方の実家への帰省を予定していたこと、しっかり見直しをしてから次に臨みたかったこと、という理由はありますが、
実のところ「怖かった」という気持ちもありました。ほんと、臆病者だと思います。
「次も落ちたらどうしよう」
「また落ちるのではないか」
「受かる気がしない」
また「結果」をつきつけられるのが怖かったのでしょう。きっと。
向き合うことで、「何に失敗したか」が変わる
その時に考えたこと。
今ここで逃げたら、そのこと自体が「取り返しのつかない失敗」になる。
自分の欠陥から逃げず、向き合って前に進めば、「訳出の失敗」だけで終わる。
人間、失敗を認めるのって辛いものです。しかし、それができるかできないかが、大袈裟ですが、運命の分かれ道だと思っています。逃げたいとき、誰でもあると思います。でも、レバレッジ受講生たるもの、逃げるなんて選択肢はありません。そう思って半分泣きながら不合格訳と向き合いました。
「何でこんな『背伸び』したの?」と悲しくなりました。時間をかけて自分なりにしっかり向き合いました。単なる見直し作業ではなく、自分が出した訳文を本気で見つめ、その中の失敗と「向き合う」ということを初めて行った気がしました。学習中にはなかったことでした。
その後、気持ちを立て直して2社目のトライアルを受けました。少し時間があいてしまいましたが、自分の腕を引っ張って連れ戻してきました。
課題の中に同じようなものがありました。
同じような「原文」という意味ではなく、「良い格好をしたくなる」文章という意味で、同じでした。試されている気がしました。
最初に出した訳文を翌日に見直すと、やっぱり「格好良く見せる」をしている訳がありました。自分にげんなりして修正しました。これが1社目ではできませんでした。
最後まで迷った訳がありました。その中に「こう訳すと高得点取れそう」と思ったフレーズがありました。
でも、冷静になって「誰のための高得点だよ……」と、訳文を修正しました。
結局、何箇所も「やめておこう」を実施した結果、普通の訳文ができました。でもきっと読みやすいかな、そう思って提出しました。
2カ月以上経ったあとの合格通知でしたが、1社目の不合格でで泣いた甲斐があったと感じることができた合格通知でした。なので、先週受け取った「初めての合格通知」よりも、今回の方が嬉しかったです。
そして、3カ月前の自分とこれからの自分にもう一度伝えたいこと。
失敗して不安になったとき、解決策はひとつしかない。その失敗ととことん向き合うこと。そして、自分で答えを見るけること。
喜ぶのはここまでにして……
先週、「トライアル合格後のマインドセット」に関係があるビデオセミナーを複数視聴しました。過去のものも含めて。
管理人さんの「合格だけでは無価値」「合格がゴールではない」という言葉を繰り返し聞きました。
そのお陰もあり、今はよい意味で(ある意味少し冷めた気持ちで)合格を「ただの通過点」と捉えることができています。
結局のところそうですよね。そこで実際に仕事につなげてお金を稼がないと、実際問題として情況はまったく変わっていないわけです。経験という資産も増えていきません。
あともうひとつ冷静な理由があります。
「今のレベルのままでは、プロのステージに上がれたとしても、ぶっちゃけキツイだろうな」と感じているからです。
1社目、2社目を受けた8月、9月頃はこの気持ちはそれほど大きくありませんでした。「とにかくトライアル突破を!」と考えることしかできていませんでした。
その後の約3カ月間、トライアルと並行して対訳学習をする中で、プロの舞台で堂々と活躍できるレベルのスキーム確立には、まだまだほど遠いと実感しました。
ここは、もう汗をかいて実力を上げていくしかありません。なので「仕事ばかりでなく、ちゃんと勉強も」の意味がわかります。
合格はある種の試験の結果に過ぎません。どんな人でも2種類のうちどちらか1種類の結果が通知されるだけの話。だからといって、「あなたプロとしてやっていける(やり続けられる)水準の実力がありますよ」と保証されたわけではないのです。
その保証は自分でつくらないと。自分でつくりつづけないといけません。
そう考えると、まだまだ道のりは長いです。
今は幸いにも強力なメンターが付いてくださっているので、その特別期間中にできるだけ多くの失敗をしておこうと思っています。いつかは独り立ちしなければなりませんから。
ということで、今日もがんばります。
まずは2カ月前に提出したトライアル課題ももう一度引っ張ってきて再度分析してみる。そして、もろもろ事前提出物があるので、その作成。記載にちょっと迷う内容のものがありますので、一旦自分で作成して、「どう出るか」は管理人さんに相談させていただこうと思います。
今日から月曜日までは用事が重なりバタバタしますが、上記は最優先事項として実施します。ここにきて、半導体が重い……(笑)でも1日にこれだけ読む!と決めたものは実行。セミコンの日にちは待ってくれませんからね。
1カ月ぐらい睡眠を取らなくても全く眠たくならない体が欲しい。使える時間が倍増するので。
~トライアル応募情況~
1社目:トライアルなしで登録のみ
2社目:不合格
3社目:返事なし
4社目: 【今回結果受取り】合格
5社目:返事なし
6社目:返事なし
7社目:合格
8社目:課題提出済み、合否待ち
9社目:課題提出済み、合否待ち
10社目:課題提出済み、合否待ち