トライアルも一歩一歩

この2週間、2件のトライアルに取り組んでいました。(プラス、特許・情報フェア&コンファレンスにも参加しました)

2社目のトライアルを提出し終えて、ひと息ついているところです。

残り1社を手元に抱えていますが、月曜日から取り組む予定です。幸いにも提出期限がかなり長いことと、終えたばかりの振り返りをしっかりしてから取り組みたいという理由から、この週末は敢えてトライアルには手をつけないことに決めました。

今回のトライアル期間、得た気付きが非常に多かったです。感じたこととともに記録に残します。

やってよかったこと

請求項を「手で」分解すると全体が見える

請求項に関して、全体の流れは理解できました。読み込みの際にノートに手書きマインドマップのようなものを書いて、全体の把握も終わっています。訳出も完了。

この時点でやったこと。それは、

・訳文を印刷して請求項ごとに切る
・カード形式にして机に並べてみる
・全体を物理的に見下ろす

実際はこのような感じで進めました。

お気づきの通り、やっていることはマインドマップ作成と同じです。しかし、今回は自分の訳文を基にして並べ替えを実施。

これ、日本語に少しでもおかしい部分があれば、階層を決めるときに「あれ?」と迷ったり、並べて横つながりの要素だけ読んだときにちょっとだけつじつまが合わなかったりするのです。

全体の構造を改めて理解することにも役立ちます。実際に並べてみると、「あ、この請求項は階層がもうひとつ上だったな」と気がつくことがあります。

慣れればPC上でやるべきことだと思いますが、請求項の訳出はまだ不慣れであること、トライアルで絶対ミスしたくないことから、実際に手で並べてみました。

お絵かきはとっても有効

実施例を実際に絵で書いてみました。

一見面倒ですし、用語も流れもわかっているから必要ないんじゃない?と思う人もいるかもしれません。けれど、これがかなり有効だと実感しました。

翻訳祭セミナーで印象に残っているフレーズ。

「翻訳は、絵を描けるかが勝負」

「原文を読んだ人が頭にイメージする絵と、訳文を読んだ人が頭にイメージする絵が同じであること」

「そのために、翻訳者は絵を描く必要がある。自分が絵を描くことができないものが、訳出できるわけがない」

実施例も然り。

ここでこの実験器具を使って、ここで混ぜて、ここで温度変えて、ここで試薬入れて…… と何か新しい動きがあるたびにその動きを追っていきます。ミニ紙芝居を一枚の紙の上に連続して書いていくようなイメージです。

途中で手が止まりました。「○○を加える」ときの○○が、固体なのか液体なのかわからない。

これ、仮にわからないままでも、この部分の訳出自体はできるのです。しかし、ここがはっきりすることによって、また別の部分(離れたところにある文章)の表現がほんの少しだけ変わってきたりするのです。

もう一度全体を読み込むと、「あ、ここでもう水溶液になっているから液体ね」とわかりました。こういった方法を経て、一歩ずつ「本当に理解できている」に近づくのですね。

これ、実際に手を動かしてお絵かきしないと気が付かなかったです。文字だけだと見えないことがあると、改めて実感しました。

半角まぎれチェック スペースまぎれチェック

実際にこれで「助かった!さすが秀さん(秀丸)」いうことがありました。別記事でシェアします→『半角まぎれ、スペースまぎれを一発で見つける方法

うまくできなかったこと

今回最も悩んだ点「コメント」

コメントをつけるかつけないか、今回は非常に悩みました。結果的に、コメントは付けずに提出しました。

理由は、

・冷静に見てみると、誰のためでもないコメントだと感じた(ただ受かりたいという無駄なアピールに見えた)

・このレベルでコメントを入れるなら、ここも、そしてもここも入っていないとおかしい、という箇所があったから(つまり本来必要ないレベル。なぜ「そこだけに」コメントを入れているのかしっかり説明ができない)

考えに考えた結果、「これがベスト」というものを素直に提出することにしました。

ここはコメントを付けるかどうか試されているのかな?と思ったところもありますが、読めば読むほど「いや、やっぱり必要ないな」と思ったり、「つけないとNGかな」と思ったり、ぐるぐるするばかりでした。

結局最後は「このコメント、誰かのためになるのか?コメントを読んだ人がその後の行動をすぐに起こすことができるのか」と考え、答えはノーだったので、必要のないコメントと判断しました。

「ここでこんなコメントを付けると評価されそう」みたいな内容が思い浮かぶこともありますが、なんだか「受かりたいためだけにコメントで美化している」ような感覚に陥ります。

「いや、そうではない。ここは絶対に必要なんだ。理由はこうだから」と言い切れるかどうか」を今回は判断軸にしました。

正直なところ、このあたりの感覚がまだわかっていません。それが本音です。

適切であれば高得点で合格。しかし、わからないものをわかったふりして「それっぽく」出して大幅減点(不合格)になるリスクがある。そうであれば、今回は訳文自体に今の自分の実力を詰め込み、「合格する」という目的を最優先に考えました。

とはいえ、初めて受けたトライアル含め前回までのものはコメントやその必要性に関して深く考えるまで至っていませんでした。受講生のブログや管理人さんのビデオを通じて想定できていたことですが、実際に自分がトライアルを受け始めてみると、最初は訳出することにいっぱいいっぱいで他の部分に目を向ける余裕はありませんでした。

そう考えると、トライアルの受け方も少しずつ進歩しているのかな……?と感じるできごとではあります。

しかしながら、コメントに関して感覚をつかむにはもう少し時間がかかりそう、というのが正直なところです。

1社目終えた直後に2社目取り組み

タイプの異なるトライアルに連続して取り組むとき、半日~1日は時間をあけることをお勧めします。

今回私は1社目のトライアルを終えた直後に2社目に取り組みました。2社目の分量は非常に少なく、特許ではありませんでしたので、背景知識の学習もある程度ポイントをしぼった内容で進めました。その後、用語集を作成し訳出を開始。

訳出を終えて一旦寝かせて見てみると、「これはひどい」の一言でした……

文章の意味も流れも大きな間違いはありません。概要も理解できています。

しかし……

終えたばかりの前回のトライアル課題の脳みそから切り替えができていなかったのです。

例えるとこうです。

「~和~」という中国語、日本語に直すと「~~」です。英語のandですね。特許では表現が硬くなりますので「~、~和~。」は「~、~及び~。」となります。

1社目のトライアル案件である特許明細書にどっぷり浸かっていたので、頭が特許のままでした。要は、こんな感じの訳になっていたのです。

「妈妈爸爸来我家了!」

「お母さんお父さんが家に来たよ!」→正解

「お母さん及びお父さんが家に来たよ!」→私がしていた表現

これは極端な例えですが、こんな感じで訳文がガッチガチでした。特許脳からうまく切り替えられていなかったのですね。

このまま進めるよりも、物理的(時間的)に距離を置いた方がよいと判断。ちょうど特許・情報フェア&コンファレンスに行く予定にしていたので、丸一日そちらに費やしました。

その後、この文章は何で、どういったシーンで誰が使うもので、それを書いた人は何をどのレベルで伝えたいのかを改めて意識して、ガチガチ表現を修正していきました。

タイプの異なるトライアルが重なっているとき、提出期限が迫っていなければ丸一日(最低半日)距離をあけることをお勧めします。

今回はたまたまイベントに行く予定がありましたが、外に運動しにいったり、スーパーに買い物にいったり、雑用をまとめてこなしたり、ということも有効だと思います。

脳が切り替わっていないと、こんな訳になるのだな…とある意味恐ろしかったです。

気持ちの焦り

トライアル、そりゃ1発目で受かりたいですよ。(もう落ちていますが)

誰しも「今回で受かりたい」と思って全力で訳文を出すわけですよ。

早く実ジョブのフェーズにいきたいですよ。

でも、その焦りが自分の手の動き、脳の動きにマイナス要素をもたらしているのであれば、それは問題。

全力で取りかかることはもちろん必要ですが、一方で冷静な自分を保ち、試行錯誤を重ねながら一歩一歩レベルを上げて積み重ねていけばよいのだと、自分に言い聞かせています。

今週末は振り返りを実施。次の一歩につなげていきます。

提出した後のトライアル振り返り、正直なところしない方が気が楽ですよね。だって、提出後に「これもしかしたら違ったかも」「あれだけ考えたのになんで今になってこんな考えが浮かぶのだ」と後悔することもあります。正直、目を背けたいですよね。注いでいた力が大きければ大きいほど、そのダメージたるや……。

振り返りをしてもしなくても(既に提出したものに対して)相手が下す結論は何も変わらないわけですし、振り返りをしなければ「しまった」と思うこともなく、気分良く前進し続けられます。

しかし、それではだめですよね。どれだけ成長できるかは、結局のところ、目を背けたい部分にどれだけ真っ直ぐぶつかっていけるか、だと思います。講座を始めてそう感じました。

トライアルはこれからも続きますが(しばらくはエントリーを続ける予定です)、ただ数を受けるだけでは意味がないと思っています。振り返りをしっかり行って、合否「以外の」得るものはしっかり自分の手で得て、次の一歩につなげていきます。

~トライアル応募情況~
1社目:トライアルなしで登録のみ
2社目:不合格
3社目:返事なし
4社目:課題提出済み、合否待ち
5社目:返事なし
6社目:返事なし
7社目:課題提出済み、合否待ち
8社目:課題提出済み、合否待ち
9社目:※現在取り組み中

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