2日間病んでいました。思いっきり。
原因は詳しく書きませんが、講座・学習に関することではありません。
家庭のこと(不妊治療やそこから影響を受ける生活のこと)が主な原因です。誰が悪いわけではありません。夫ともしっかり話し合いをしているので、むしろそれでだいぶましになっている状況です。でも、今回は色々あってどうしても耐えられなくなってしまい、プツンと線が切れてしまいました。
そして、ピューっと離岸流に乗って沖の方まで流されていってしまいました。
陸とつながる線が切れた私はぐるぐる渦巻いている海の中で水を大量に飲み、周りに何も見えず、自分が上をむいているのか下を向いているのかもわからず、「もうだめだー……」とそのまま沈んでいきました。そして、海の底で一度は息絶えていました。
そんなときに違う自分が出てきて、「だめ!これちゃんと持って!」とボロボロのロープを私の手に握らせてくれました。
ああ、これ離すと終わりだなあ……なんて思いつつ、なんとか陸に…り、陸に…と動かない身体にロープを結び付け、この2日間何度も波にさらわれながら、えっちらおっちら陸に戻ってきました。時間がかかりました。無事に生還。はあ……こんな弱っちいマインドもポンコツ脳も、もういらない……
この2日間の経験を振り返りながら、本気で病んで「この精神状態はまずいぞ」と思ったときにやるべき行動をまとめました。(本当はこんなまとめつくりたくない……泣)
目次
この精神状態はまずいと思ったときに、ふらふらでもやるべきこと

とにかく紙とペンを持て
とにかく紙とペンです。そのままです。何も書けなくてもいいです。とにかく手にもちましょう。
ふらふらになりながら、私が最初に書いたものがこれ(A4用紙)

字が読めたものじゃないですね……自分でドン引き。翻訳します。
今日はやらない。もういい。先にマインド整理するのが優先。大切なのは逃げずに向き合って自分で解決すること。焦らない。道は長い。
……。
「先は長い」と書きたかったのですね、きっと。他にもところどころ変ですが。
精神的にどん底になってしまい学習がすんなり入ってくる状態ではなかったのですが、「ちゃんと計画通りに進めないと」という焦り、遅れを取る罪悪感から輪をかけたようにまたボロボロになっていくのがわかりまいした。ちゃんとやらないとと机に向かっても、涙が勝手にポロポロ出てきたり、放心状態になってしまったり。
「こういうのってこのままうつ状態になったりするの?っていうかそうとうヤバい状態?うぅ……うぅ……嫌だ」と心の中でちょっと抵抗。
ある程度のストレスややる気のなさ?であれば作業興奮を利用してとりあえず勢いにまかせてみると解決します。が、今回は同時に進めるのは無理だと判断し、「先にこれ」と自分がわかるように文字にして、部屋のドアに貼りました。
その後は一気にマインド整理。
自分の思いを1文字、2文字書くと、不思議なことに一気に出てきます。
私は過去の経験からそれがわかっていたので、ひたすら書いて書いて自分の中から出しまくりました。リビングの広いテーブルに紙を広げ、とにかく書く。ほとんどが殴り書きですが、A4の紙15枚ぐらいになりました(今見たらその量に自分でゾッとしますが……)
大量に文字や矢印が書かれた紙。ひたすら書きなぐっているのですが、それでも後半は少しずつ整理できた内容になってきます。
こうやって思考が整理できるのですね。当たり前ですが、書いて可視化しないと整理もできません。
なんて偉そうに書きつつ……見たら絶対に引くと思います。。。いや~今回は書きまくりました。出るわ出るわ。ようこんな書けるわというぐらい。
フリクション3本逝きました。フリクションってインクなくなるの早くないですか?こういうときは、5本100円ぐらいの安いボールペンを使いましょう。
優先順位だけは見失うな
今回、正直言うともう全てが思考停止してしまうぐらい病んでしまいました。なんだかよくわからないですが「もう無理……」そんな気持ちに自分が支配されていくのがわかりました。
私の生活で今一番大事なこと(=講座の学習)を無理矢理でもいいからしなければ。1時間でもいいから。と、無理に水面でバチャバチャ暴れてそれが原因で逆に溺れている状況でした。
でも私には、これよりも優先順位が高い約束事がありました。それは、
「続けること」
スケジューリングした学習を計画通りに進める、無駄なく進める、ちゃんと進める。これ、絶対に手を抜かないようにしていることです。
でも、それよりも大事で絶対に守るべきことが1つだけありました。特許翻訳者になることを「逃げない。諦めない。何があっても途中で止めない」これでした。
なので、先程書いて部屋のドアに貼ったものにも、そのことを書いたのですね。(ほぼ無意識)
それが真っ暗闇の中で最初に見つかる小さな小さな光になります。でも、この小さな光を見つけるためには、自分の中での守るべき優先順位というものを、普段から意識しておくことが必要です。
ちゃんと自分に理解させて、定着させておくこと。これが大事です。
正直、もうこのままフェイドアウトしてしまいそうだ……とすら思いました。けれど、多少(それが数時間なのか数日なのか、数週間なのかはわかりません)時間がかかっても、大切なのは自分で起き上がって、自分で歩き続けること。一番大きな約束だけは、絶対に守ること。
結果として、その「約束」が今回の命綱になってくれました。
時間がかかってもいいから自分で料理しろ
普段の小さなストレスは、身近な人に話して即解決することも多いと思います。でも深い闇(?)ほど、結局のところ自分で解決するべき内容なのだと思います。
外に答えはないんじゃないかなって思うのです。
特に、誰も悪くないことや、致し方ないものは「受け入れる」「自分の中で消化する」ということが必要になるときがあります。
ぐっと我慢して、一旦自分で飲み込む。そして、うまく受け入れていく。
時間がかかるなら、ゆっくりと煮込んで。大きすぎるなら小さく刻んで。
【番外編】寝込むときは本を持っていけ
精神状態がまずい状態にあるとき、闇が襲ってくる一番のタイミングっていつだと思いますが?私の場合、それが「目覚めたとき」なんです。
昼間や夜はボロボロになっても意外と「違う自分」が出てきてくれたりするのですが、朝一番って出てこないことが多いです。そんな真っ暗で静かな環境の中、よけいに闇が膨らんでいってしまうのです。なので病んでいるときの朝って、想像以上にドーンと重たい気持ちになるのです。そしてベッドから出られない……なんてことも。
対策としてオススメなのが、枕元に本を置いて寝ること。
起きてすぐ、静かな空間で脳が闇に支配されているなと感じたときは、本を手に取って開いて読むのです。そうすると、「ほうほう!なるほど!」と脳を闇から切り離してくれます。読みたい本が無ければ、新聞などでもOKです。
逆に絶対にやってはいけないのが、スマホを見ること。ネットで病みの原因に関わる情報検索をすること。これ、やりがちですが絶対にダメです!!いい情報なんて出てきません!そして永遠に終わりがきません!
本は、ある程度読むと疲れて区切りがやってくるし、思考も少しクリアになるし、オススメです。朝でなくてもベッドに睡眠を取りにいくとき、現実逃避したいときなどは、本を一冊手に届くところに置いて眠りについてください。
ちなみにこの2日間、学習に身が入らない間はずっとこちらの本を読んでいました。お陰様で2冊とも読み終わりました(笑)

ひとつは『アウトプット大全』。受講生にはおなじみですね。この「出す」という行為を大量に行った2日間、このタイミングのためにとってましたとばかりのナイスなことがたくさん書かれていました!(ただ積ん読してただけですが……とりあえずは買っておいてよかった)
もうひとつが『マーケティングのきほん』。こちらの本は受講生プレゼントで管理人さんから頂いたものです。実ジョブを受け始めるまでには読もうと思っていましたが、今日一気に読み終えました。とてもわかりやすく、線を引いて書き込みをしながら読み進めていました。
自分を「会社」と見立てて、対翻訳会社の場合はこうだな、これはブログの運営に当てはまめることができるなという具合に、今後やろうとしていることを具体的に紐づけながら、内容を自分の中に取り込んでいきました。
1冊を通しで読めたことで、頭の中にもすっと入ってきました。こんな状況でしたが、とてもよい勉強になりました。
大切なのは、どんな形でもいいので学習から離れないようにすることですね。
この精神状態はまずいと思ったときに、絶対にやってはいけないこと

無音にする
無音は孤独を助長します。疲れたときにゆっくりしたり、ぼーっとするときにはいいと思いますが、私の経験上、精神状態がかなりまずい状態にあるときは何かしら音があった方がいいです。
こういうときにオススメなのが、「自分とは無関係の人の声」です。FMやAM、YouTubeなど、人が話しているものはBGMとして最適です。音楽は感情にひたってしまったりすることがあるので、避けた方がいいです。
特に私は子どもがいないので、夫が仕事に行っている間、家の中はそりゃ静かなもんです。学習には最適ですが、こういったときには闇のドツボにはまる最適な空間です(笑)
今回も夫が出張に出て数日無音の日が続くので、なるべくその「無」の空間には引っ張られないよう少しの工夫をしていました。
具体的には、ずっと中国語のラジオをアプリで流していました。ラジオは習慣なので、普段通りのペースに引き戻すという目的もあるのですが、適度に神経を持っていかれるので、こういうときには特に効果を発揮します。
テレビは手が止まるのでおすすめしません。BGMとしてもあまり心地よいものではないと思います。
食事を抜く
シンプルですが、病んでいてもご飯はしっかり食べましょう。特に炭水化物とお肉。なんとなく食欲ないからと食事を抜くと、体力がなくなって、それが精神にも影響します。脳を動かしているのは糖分ですし、思考コントロールにはある程度の体力が必要です。
病んでいるときほど、ご飯はしっかり食べましょう。
私は、こういうときこそと美味しい炊き立てご飯を食べました。卵をかけて、山盛り白ご飯。
感謝の気持ちをなくす
負の感情は負の連鎖を生みます。そんな中、身近な人・ことへの感謝の気持ちをふと忘れそうになります。これ、余計に病みを長引かせてしまいます。
アウトプット大全にも「感謝すると脳にもいい」ということが書いてありました。
「ありがとう」は魔法の言葉。これを口に出すことで自分が浄化されていきます。
けど……冷静に考えてみてください。「ありがとう」って、相手がいないと出てこない言葉なのです。夫でも、子どもでも、そこに「誰か」がいてくれたらいいのですが、私は夫が出張の場合、本当に一日中誰とも会わないのです。
そんなときに役立ったのがアルバイト。週に3回程度、飲食店でアルバイトをしているのですが、お客さんに向かって「〇〇円のお釣りになります。ありがとうございました~~!!!」と無駄に大きな声で叫んでみたり、いつもよりも笑顔で接するようにしてみたり。
気持ちはまだまだ不安定でした。泣きはらした目はゴマのように小さくなってしまい、声も変。頭の中もまだぐちゃぐちゃ。けれども、「そんなときこそ」です。そんなときこそ、感謝の気持ちです。
もちろん私個人が何をしてもらったわけではないですが、それがアルバイトでも、相手が赤の他人でも、「ありがとう」という言葉を口に出すことは、それだけで少しずつ気持ちが豊かになっていきます。やはり脳にもいいみたいです。
どんな場所でもいいので、病んでいるときこそ「ありがとう」を探してみてください。
この2日間を振り返って

もう一人の自分
今回、かなり深い闇の中で漂流してしまい、色々ありまして……かなり苦しかったです。自分的にかなり辛かったです。「もう無理……」この4文字が脳みそ全てを支配しているような感覚でした。
だからって実ジョブ中にこんなことになっては、翻訳者以前に社会人失格です。
現状の生活の中で「病む時間がある」というのも大きな、そして恥ずかしくもある原因のひとつです。
一方で、今回けっこう苦しかったのは事実です。どん底でした。だからこそ、100苦しんだならそのうち0.1でもいいから資産にしたい、タダでは帰らないぞという気持ちがわいてきました。
最初は海の底に沈んだような閉塞感がありました。しかし、そんな中でも不思議なことに「紙とペンだよ」とささやく別の自分が一人いて、うぅ…うぅ…となっているときでも「よく考えると、これって自分の脳で起こっていることだから、自分の脳で解決できるよな」なんてふと冷静なことを思ったりすることもあったりして。
辛いなあ、もう動けないなあ。そんな状況でも「この状況、メタファーで例えるとどんな状況かね」とか、「苦しいね。さあ、これどうやって資産化しようか」「どんな風にブログに書こうかね」なんてふと考えている自分がいるのです。
これって、今まで講座で培ったマインドセットのお陰だと思うのです。思考のクセが、なんとかギリギリのところで自分を取り戻してくれたというか。
ブログは自分専用の助け船
この記事のように、自分が直面した出来事をブログに書くことによって、もうワンステップ消化している気持ちになります。ブログをやっていて、本当によかった。
ブログに色んなことを書き綴る(学習記録から心の声まで)と、たまーに「もう一人の自分」がいるような気持ちになるときがあります。もう一人の自分が、私のことを見ているような、ちょっとだけ不思議な感覚というか。これ、ブログを書いている方だとなんとなくわかっていただけると思います。
恐らく自分の行動を文字に起こして客観的に見ることができる瞬間がそう感じさせているのかもしれません。
そういう場を持つということは、「自分の奥底にある気持ちを上手に放流できる場所」が常にあるということだと思うのです。それって、どんな状況であっても自分専用の小さな助け舟が常に用意されているのと同じことなのです。今回そう感じました。
ブログの力って、とことんすごいです。こういった面では、今のところうまく活用できているのかなと。講座受講前はブログ開設に対してあんなに抵抗感があったのに。
今回かなりどん底まで落ち込んでしまい、石のようになってしまった私ですが、本当の石(完全なる思考停止)になったのは2時間ぐらいでした。あとは手を変え品を変え、生還までの道を探していました。
人生色々。誰しも数年に一度は本気で病むときがくるかもしれません。そんなときの参考になればと思い、そして数年後にまた病んでいるかもしれない私に向けて、この記録をブログに残します。
以上、現場からお伝えしました。