転勤族の妻たるもの

転勤族の嘆きに同情できません

今回の記事は、批判覚悟で書いています。

人によって考え方が180度異なる部類のお話だと思いますので、あくまで私、一個人の意見として読んでいただければ嬉しいです。

異動の時期ですね

それもあって、今回は「転勤」に関する私の考えを記事にしてみようと思いました。

異動の時期として最も多いのが3月、4月。そして、その次に多いのが10月。いわゆる「10月1日着任」というやつです。そう、秋の異動ですね。

2023年だとこの週末(9/30~10/1)に引っ越しをされているご家庭も多いのではないでしょうか。

それにともない、「転勤についていく妻」も増える時期です。

私も過去、この時期に何度も「転勤」していました。当時は自身が「転勤族」でした。

「いわゆる転勤族」について、世間は敏感です。

過去にはYahoo!記事にも転勤に関する記事が掲載され、非常に大きな反響があったようです。※現在は削除されています

一時はトップニュース欄に

コメントを見ていると、転勤族の嘆きや会社への批判ばかりで悲しい限り。気持ちはわかります。事実ではありますよ。

当時投稿されたコメントは2000件以上!

一方で、転勤に関する考え方は人それぞれだと思いますが、独身時代に転勤族だった私の考えは「転勤にはよいこともいっぱいある」です。

視野も広がりますし、色々な経験が「会社のお金で」できます。土地を変えると今までにはなかった角度で物事を見たりすることもできます。ずっと同じ土地では得られないようなチャンス、チャレンジのきっかけも転がり込んできます。

もちろん大変なこともあります。デメリットもあります。

こんな言い方をするとお叱りを受けるかもしれませんが……

嫌なら転職するか、手に職をつけて自分で歩んでいける体制をつくるべきです。そしてそうできるように汗をかくべきです。

転勤者当人としても、家族としても大変なのはわかります。負荷があるのも知っています。どちらの立場としても。

しかし、夫の会社に文句を言い続けていても、日本の風習を議論し続けていても、何も変わらないということにこんなにも多くの人が気が付かないものなのだと、別の意味で現実を見た気がしました。

もちろん子どもがいれば負荷は大きくなります。考えないといけないもの、守らないといけないものが増えます。私は子どもがまだまだ小さいので、そこに関しては「現実味」がないのかもしれません。

しかし、転勤族と結婚している以上(自分でその選択をした以上)、できる準備、すべき準備はあると思っています

自分の人生にとって、問題の本質はどこ?

転勤が悪かそうでないか、日本の悪しき習慣でどれだけ負荷が増えたか、みんなこれを議論したがりますが、「一個人の人生として」問題の本質はここではないと思っています。

転勤者、帯同者の立場、両方を経験して思いますが、悪なのは転勤自体ではなく、自分側に主導権がないことです。両者は似て非なるものですし、切り離して考えるべきです。

もちろん、昔ながらの転勤制度が今になって限界を迎えつつあるのは事実です。日本が、なんて言うと大袈裟ですが、各企業が、経営陣が、人事が、そして働く側が、それぞれ考えを変えていかなければいけない時期にさしかかっています。

間違いなく、これから転勤は減っていくでしょうし、その方向に徐々に変わっていきます。確実に。政府、企業も日々議論し、法整備も進んでいますよね。

でも、そういった社会がすぐに実現すると思いますか?

実現するとは思いますよ。結果的には。

でも……恐らく30年後ぐらいじゃないですか?

考えてみてください。

男女雇用機会均等法が制定されて、どれぐらいの年数が経っているかご存知でしょうか?

いまだに「女性役員の比率をあげるぞー!オー!」とやっているのですよ。

この先、日本も変わるし企業も変わる。働き方も変わる。確実に。

でも、それが「今この瞬間に生きている自分の人生」に間に合うかどうかを考えたとき、はっきり言って、期待できる要素は全くもってないと思っています。

「転勤は悪だ!」なんて議論している暇があれば手を動かすべきです。自分の頭で考えて、自分で判断して、責任を持って自分で選択をしていくべきです。

ひとつの手段として、仕事のスタイルを変えるということが挙げられます。また、そのための準備というのも必要になります。

Yahooニュースのコメントからも「転勤についていって仕事を失った」という内容がいくつか見られました。たしかに難しい選択だったと思います。

しかし、その状況になったとしても、できることはたくさんあります。

少しでもヒントにしていただく意味で、私の実体験とそこから学んだことをこのブログに書いていきます。ブログを通じて、ふとした瞬間に何かのヒントになれば幸いです。